頭痛だけじゃない!?、たな骨鍼灸師が教えるおススメの頭のツボ8選

「頭を揉む」

最近では、美容院のヘッドスパをはじめ、整体院でのヘッドマッサージ、鍼(はり)を使った頭皮鍼治療など、頭を刺激するプログラムが増えました。

頭にはたくさんのツボがあります。そして、頭にあるツボは、頭痛が目的でほぐしたり、鍼をうつことだけではありません。

頭のツボにはさまざまな期待できる効果があります。それもあり、昨今では『ヘッド〇〇』というプログラムの商品が増えたのでしょう。

そこで今回は

  1. 頭を揉むと期待できる効果
  2. たな骨鍼灸師がおすすめするツボ8選
  3. 「押す」じゃない!?自分でツボの刺激させる方法は「00む」と「00る」
  4. 頭と一緒にほぐした方がいい部位
  5. 最後に、、、

という内容で記事にしてみました。

また、所々でコラムを入れておりますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

では、始めていきます。

目次

頭を揉むと期待できる効果

まずは、期待できる効果として次の8つをあげさせていただきます。

頭痛の改善

冒頭に書いたある通りで、頭を揉むことにより、頭部の血液循環が改善され、頭痛を改善させることができます。

但し、ここでいう「頭痛」は筋肉の緊張からくる筋緊張型頭痛に対しては効果が期待できます。それ以外の頭痛になると、他の要因も重なるため、頭痛外来のお医者さんに相談することが必要になります。

ー 頭痛に関してはこちらの記事もご覧ください ー

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脳疲労の改善

2つ目は脳疲労の改善です。頭のツボを刺激させることで脳疲労における様々な症状に対してリラックス効果を引き出すことが出来ます。

【コラム】脳疲労って何?

脳疲労とは、言葉の通り、脳の疲れです。脳は体全身の働きの指示をしてくれます。
・ 熱いものを触ったらとっさに手を引っ込める
・ 暑さを感じたら汗を出す
・ 体内にウイルスが侵入したら体の熱を上げる
・ 走るために太ももを高く上げる
このように様々な意識による指示・無意識による指示を行ってくれています。

しかし、脳もパソコンやスマホから入ってくる過剰な視覚情報や聴覚情報により、脳が処理しきれず、集中力が続かなかったり、仕事中にミスが生まれやすくなった状態を指す言葉です。

脳疲労が続くと、自律神経の乱れやうつなど体に関するバランスを取れなくなるのです。

あなたが普段楽しんでいるスマホから、もしかするとあなたの脳を苦しめているものを出し続けているかもしれませんね。

鼻詰まりの改善

3つ目は鼻詰まりの改善です。

鼻詰まりの人は口呼吸の生活により、イビキや朝起きた時に口の乾燥・免疫力の低下が見られることが多いです。鼻詰まりに対して効果が期待できるツボが頭には存在します。

腰痛の改善

4つ目は腰痛の改善です。

「頭と腰?」

そんなことを思われた方もいるのではないでしょうか?

実は、腰痛改善を期待されるツボは、腰以外の部分にも沢山あるのです。

代表的なのが、手先・足先にある「腰腿点(ようたいてん)」です。

実際に頭に鍼(はり)をうって、痛みや痺れ(しびれ)の治療を行っておられる鍼灸師や病院が存在します。それだけ頭から受ける影響は大きいのです。

眼精疲労の改善

5つ目は眼精疲労の改善です。

パソコンや運転・スマホの見過ぎによる目の疲れを訴える人が沢山います。

頭を揉むことで、「視界がスッキリした」「目の重たさが軽くなった感じがする」という声を沢山挙げられます。

* 眼精疲労に関してはこちらの記事も参考にしてください

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不眠の改善

6つ目は不眠の改善です。

不眠の原因は様々ですが、頭まわりの血液循環が正常でない場合、脳疲労を中心に様々な症状が現れます。

普段から感じているストレスやプレッシャーから不眠になる傾向もありますが、

腰痛・肩こりなど体の不調が邪魔して寝つきが悪かったり、中途覚醒(途中で目が覚めてしまうこと)が起こることがあります。

頭を揉むことで体の緊張が和らげることが期待できます。

抜け毛予防

7つ目は抜け毛予防です。髪の毛とは別名「血余」とも言います。つまり、体内の血液が余っているということは、しっかりと新鮮な血液が頭に満たされることです。それにより髪の毛が元気になるのです。

頭部の血液循環が綺麗に整うことで、抜け毛予防や髪の毛にコシが出てきます。

育毛剤をつけるときに、同時に馴染ませるように頭を揉むのは、これらの目的があるからです。

小顔効果(リフトアップ)

最後は小顔効果です。

頭を中心にリンパの流れを改善させることによって、

顔のむくみが取れてスッキリします。 また、頭の筋肉は顔の筋肉を引き上げる作用をしているので、頭の筋肉が健康的になれば顔のリフトアップが期待できます。

以上が頭を揉むことで得られる効果です。

これら以外にも期待できる効果はあると思いますが、今回は代表的なものをお伝えしました。

鍼灸師がおすすめするツボ

では、ここからはわれわれがお勧めするツボを紹介していきます。

沢山あるのですが、今回はメジャーなツボを紹介します。

ー画像その1ー

● 百会(ひゃくえ)

両耳の一番高い場所を結んだ線と、鼻から後頭部中央(正中線)を結んだ線が交わる頭頂部にあります。触ってみると少し凹んでいるように感じる人もいると思います。

【百会の効果】
百会は、頭痛、肩こり、目の疲れ、ストレス、不眠などに効果があるツボです。自律神経の働きを整えてくれるので、リラックス効果が期待できます。

●上星(じょうせい)

頭部の正中線上に位置し、髪の生え際から2cm入ったところにあります。このツボは「人体の天空(上額)に輝く星」という意味を持ち、主にお灸を用いる際に利用されます。

【上星の効果】
鼻水や鼻の通りを改善したいときに活用され、また、脳貧血、頭痛、めまい、蓄膿症などの症状の緩和にも役立ちます。

●印堂(いんどう)

眉間の中央にわずかにくぼんでいるポイントです。ヨガの文脈では「チャクラ(エネルギーセンター)」として位置づけられ、時には「第三の目」とも呼ばれています。

【印堂の効果】
ストレスや緊張を和らげる効果が期待できるばかりか、顔の血行を促進し、クマの発生を減少させる効能も備えています。

●太陽(たいよう)

こめかみのくぼみに存在するツボです。具体的には、目尻と眉尻の中間点から、親指の幅1本分だけ耳側にずれた場所に位置します。
また「太陽」は、「奇穴(きけつ)」として知られる特別な効果を持つツボの一つです。

【太陽の効果】
肩こりからくる「緊張性頭痛」の軽減に効果があるとされています。また、目の疲れやかすみ目などにも良い影響をもたらすとされています。

●頷厭(がんえん)

こめかみの部分で、髪の生え際から1cmほど後ろに位置するツボです。このツボは、口を開閉したときに感じる動きのある場所にあります。

【頷厭の効果】
筋肉のこわばりによるタイプの頭痛に対して効果的です。また、目の問題、めまい、耳鳴り、子どものひきつけなどの治療にも用いられます。

ー画像その2ー

天柱(てんちゅう)

後頭部の髪の生え際にあるポイントで、首の真ん中より外側にある太い筋肉の外側に位置しています。具体的には、天柱は後頭部でっぱりの下端から左右それぞれ指2本分外側に存在します。

【天柱の効果】
首と肩の血流が改善され、首のこりや、眼の疲れからくる肩こりなどが軽減、ストレスや心の疲れ、自律神経の調整、血圧の調整、めまいや冷えなどにも効果が期待できるのです。

風池(ふうち)

髪の生え際の後ろにある特定のポイントで、うなじの筋肉の外側にくぼみがあります。

【風池の効果】
風邪の症状、めまい、眼の疲れ、肩こり、頭痛の緩和に役立ちます。もし押したときに痛みを感じる場合、それはめまいの原因となる余分な熱がたまっている可能性があることを示しています。

亜門(あもん)

頭の中央にあるくぼみに位置するツボであり、後頭部の中央線上に位置し、髪の生え際から上に指0,5本分ほど上にあります。

【亜門の効果】
このツボを刺激することで、自律神経のバランスが整い、代謝が促進されると言われています。また、頭痛、後頭部の緊張、鼻水、鼻血、不眠症の緩和などが挙げられます。

「押す」じゃない!?自分でツボの刺激させる方法は「00む」と「00る」

「ツボ」と聞くと、押すものと学んでこられた人がおられます。確かに正解なのですが、

専門の人以外は頭のツボに関しては「押す」はあまり期待できないです。

ましてや、自分で自分の頭を押すのは力の伝達が伝わりにくくやりにくいところがあります。

また、頭の下は頭蓋骨があるので、力一杯おして頭蓋骨にストレスを与えることはあまりおすすめはしません。ましてや棒や硬いもので叩くのはNGです。

では、自分で頭のツボを刺激させる方法としては、次の二つを行ってください

「つまむ」「さする」です。

では一つずつ伝えていきます

つまむ

先ほどお伝えしたツボの部分に皮膚を寄せて皮膚をつまむようにしてください。

片手で行う場合は親指と他の3本・4本の指でつまみ上げるようにしましょう。

両手で行う場合は、両手を軽く組んで、両手の手のひらでつまむことを意識して行ってみましょう。

また、片手で行う時は、右側は右手で、左側は左手で、

そして

右側をつまむ時は右に首を軽く傾けて

左側をつまむ時は左に首を軽く傾けて

行ってください。

皮膚の遊びができた状態で皮膚を持ち上げることがやりやすくなります。

そして、「皮膚を持ち上げる」と書いてありますが、頭の筋肉の場合「皮筋」と言われ、腕の筋肉のように力こぶができるものではありません。

なので、頭の皮膚をつまみ上げることで、皮筋である頭の筋肉はほぐれやすくなります。

やってみてね!!

さする

さするは、つまむが終わった後にやってください。

子供の頭を撫でるように、自分自身を褒めながらやると効果的です。

「私、いつも頑張ってくれてありがとう」とツボ刺激をした場所全体をさするようにしてあげてください。

この時のさすりは手のひら全体で深呼吸をしながらゆっくりとしてください。

そして、スマホやテレビなどの情報を遮断し、リラックスできるBGMを使いながら行うと良いでしょう。

やってみてね!!

【コラム】さするは最高のリラックス効果

人の体は優しく触れられることによって脳の神経伝達物質「オキシトニン」が分泌されます。 

オキシトニンには、不安やストレスを緩和する、痛みを和らげる、脈拍や血圧を安定させるという作用があります。

また、群馬大大学院の教授 柴崎貢志准氏によると、体の痛む部分を「さする」行為により、神経の再生効果につながるのは、特定のタンパク質が細胞内にカルシウムイオンを取り込ませ、神経の再生を促すとの発表をされています。

「手当て」という言葉が、物理的に証明されてきているのですね。

頭と一緒にほぐした方がいい部位

今回のテーマとは少しズレますが、

もし、頭以外にもほぐすことができるのであればこの部位も一緒にほぐしてもらえるとベストなところを一つ上げます。

それは、

ズバリ、背骨(せぼね)です。

なぜなら、背骨と脳は共に、神経に関係するからです。

頭のツボを刺激して脳が活性化しても、その神経を伝達する脊髄神経が活性化していなければ、本来のパフォーマンスを出すのは難しい場合があるでしょう。

背骨に関しては手が届かないので、私のおすすめはストレッチポールに乗ることです。

ストレッチポールは上の写真のような棒をさします。

このポールの上にあおむけになってしばらく休んでおくことです。

ストレッチポールの上に乗っている分、体と床との間に空間ができます。

そして、重力と腕の重たさを頼りに、背骨をささえる筋肉(脊柱起立筋)を緩める目的で使用します。

脊柱起立筋が緩むことにより、姿勢の改善をはじめ脊髄神経の流れを回復させることが期待できます。

約10分ほどストレッチポールの上で仰向けになって目を閉じて、「いつもご苦労様」という感じで、自分自身を褒めてあげる時間を作ってあげてください。

もちろん頭のツボを押した後でやってくださいね。

最後に

今回は頭のツボについて説明をしてきましたが、次のような声が出てきそうです。

「自分でやるのは面倒くさい」

「うまくやれているか心配」

「もっと効果を体験したい」

「(ストレッチポールを)持ってないからできない」

「1人でやる時間を作れない」

などです。

これらの方には、ぜひ当グループで行っているヘッドマッサージ・およびポールのプログラムをご利用ください。

当グループのヘッドマッサージは、専門の女性鍼灸師が担当し、頭のツボをしっかりと押さえていきます。

また、ポールに関しても、猫背や肩の動きが悪い人の改善におすすめなプログラムを行います。

* ヘッドマッサージおよびポールに関しては、行っていない店舗もありますので、事前にご確認をお願いします。

頭をほぐすことで得られるリターンは大きいことを約束し、今回の記事を終わらせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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