過去に、「腰痛コルセットの正しい付け方」と言うブログを書きました。
正しいルールでコルセットを付けることで、効果が期待できることを歌いましたが、最近では「腰痛サポーター」と検索すると様々な商品が出てきます。
種類が多くなると、どのサポーターを選ぶべきなのかがわからなくなってしまい、安いものか口コミ評価が高いものだけに頼った商品の選び方をしてしまうようになってきます。
大事なのはあなたの症状にあった、あなたにフィットするサポーターを付けることが大切です。
今回は、サポーターの選び方やよくやっているサポーターの落とし穴などを書いていきます。
サポーターの役割
まずはサポーターだけど、
そもそもサポーターの機能・役割って知ってる?
えっ、
腰とか、膝とかの関節が痛いところをかばうことじゃないの?
すごい!!
ほぼほぼ正解だよ
やったー!!
何かくれるの?
世の中そんなに甘くない
なんだ、、残念
さて話を戻すと、サポーターの役割は
1、筋力の補助
2、圧迫による保護と動きの制限
3、心理的な安心感
などがあるよ
一つずつ説明していくね
はーい
筋力の補助
1つめは筋力の補助だね
良い姿勢を保つには姿勢を支える筋肉が重要になるんだ
腰の場合
腰の筋力が弱くなると、真っ直ぐに立つことが辛くなるんだ
これは、背骨は腹筋と腰の筋肉で支えているからなんだ
腹筋と腰の筋肉が弱くなると、お腹が出っぱった反り腰になるか、
腰から丸くなった姿勢になっていくよ
そっか、
だから、ご高齢の方が背中が丸くなったり、お腹を突き出して
体をそった歩き方をしているのはそういうことだね
うん、そこでサポーターが必要になってくるんだ
サポーターを付けることで、腹圧を高めてくれる作用がある。
これによって、弱い筋力を支えてくれて、姿勢を保つ働きをしてくれるんだ
姿勢が悪いと、そこから筋肉が硬くなって、慢性的な腰痛やだるさなどが生じるんだよ
これはこないだやった、猫背改善で言っていた話だね
姿勢が悪いから無意識にいろんなところに筋肉の緊張ができてしまうんだね
うん、人間は重力に逆らって姿勢を保っている。だから姿勢を保つためにも筋力は大事なんだ
姿勢を保つ力が弱くなった時に、人工的な筋肉の働きをしてくれるのがサポーターの役割だよ
圧迫による保護と動きの制限
2つめは圧迫による保護と動きの制限だね
腰の痛みで代表的なものは
「ぎっくり腰」があるよ
ぎっくり腰になったら、何をするにも痛みを伴って動けなくなるぐらい辛くなることがあるんだ
確かに、あれは本当に
「魔女の一突き」と言われるくらい激痛だもんね
そうだね、そこでサポーターを使うんだ
腰痛サポーターをつけることによって、ある程度の動きを止めてくれる。そして痛めているところをサポーターを付けることで圧迫をしてくれるんだ
圧迫されている場所というのは、比較的痛みを和らげてくれる効果があるんだ。
足を捻挫した時の対処方法
PRICE処置のC(圧迫)と同じ考えかな?
正解!!
その通りだよ
圧迫することで痛めている部分の傷口を防ぐことが出来たり、腫れ上がることを抑えることができるんだ
その結果、回復を早めてくれるってことになるよ
なるほど!!
また、圧迫することで関節の動きを制限することが出来るんだ
腰を曲げすぎたり、反りすぎると痛みが出る場合にサポーターがあることで、そこまでいかないように動きを止めてくれる
『かさぶた』もほじくったら、傷口が開いて血が出てくるでしょ?
急性の腰痛でも、痛い動きばかりしていたら、痛めている部分を広げてしまって治りが悪くなる
動きにくくなるけど、痛みの改善にはサポーターを使って早く痛みを和らげることが大事だよ
痛いときはなるべく動かしたくないもんね
不意に動かして激痛が走るのも嫌だしね
うん、だから痛いときはしっかりとサポーターをつけて生活しようね
心理的な安心
3つ目は心理的な安心だね
サポーターを付けることで、守ってくれているという安心感を体に覚えさせることが出来る。
その結果、痛みの再発や悪化を恐れずに作業に取り掛かれることが出来るってわけです
確かに、痛い時って湿布やサポーターとかをやっているのとやっていないのでは、作業中の怖さが違うよね
そう、またしっかりと腰を支えてくれるので、サポーターの心理的な安心は強いと思うよ
サポーターの選び方
ところで、サポーターってたくさん種類があるけど
どのように選べばいいの?
うん、ここからは、サポータの選ぶ基準などを伝えていきたいんやけど、結論から言うと次の通りになるよ
整形外科の先生や腰痛対象にしている治療院(整骨院・鍼灸院など)の先生に処方・販売してもらうこと
理由としては、一般人の方が独断でサポーターを選んだものを使うのは、値段の高い安いや、口コミの良いものを基準で購入するからです
しっかりとした診断が出てなく、サポーターを買って我慢して生活を続けることで、他の病気が隠れている可能性もあるから、自己流で選ぶのはおすすめしないよ
他の病気?
腰痛ひとつとっても、
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・坐骨神経痛
・ガン
など、病気の前触れで出ていることもあるんだ
それは怖いね
だから、腰が痛くてサポーターを買おうと考えているのなら
まずは診察をうけるところから必ずやりましょう
え、、、、
この章もう終わり?
と、、言っても僕たちもお店で準備しているサポーターしか提供できないから、ざっくりサポーターを選ぶ基準をまとめたので確認してみてね
A、急性の痛みの早期改善を目的の場合
(例:ぎっくり腰、衝突による腰部捻挫、腰椎分離症など)
→ この場合は、腰の部分に支柱の金属が入っているものを推薦します
B、腰痛の悪化防止や予防を目的の場合
(例:常に荷物を持つ、常に前傾姿勢で作業するなど)
→ この場合は、腰の部分に支柱の金属が入っていないものを推薦します
A、競技中などの2時間程度のみの場合
→ 腰の部分に支柱が入った強いものを選びます。しかし、動きの制限が強い場合は、支柱が入ってなく、伸縮性のある素材のものや、骨盤だけを締めるサポーターで対応する
B、1日中使用する場合
→ この場合は、腰の部分に支柱の金属が入っていないもの、およびメッシュ素材のものをお勧めします
ただし、長時間使う場合、時間と共にサポーターがずれていくので、1時間から2時間に1度は、一度サポーターを外しサポーターの高さ調整をすること
なるべくフリーサイズは使わないこと。各業者が用意している基準サイズに合ったものを使用することです。
過去に使っていたものを使用しないことがおすすめです
理由としては、
- サポーターの伸縮力が弱くなっている可能性が高い=固定力が弱い
- 筋力の低下や年齢による過去の体型と今の体型が変わっている可能性が高い
などがあります
その時にあったものを使用することが大事です
先ほども言いましたが
基本は、専門の先生に処方してもらうことです
テレビのコマーシャルでやっていたからとか、インターネットの口コミや星の数が良かったから選ぶという基準は、あなたの体にもあっているとは限りません。
しっかりと相談した上でサポーターを選びましょう
サポーターをつけるにあたっての注意点
次はサポーターをつけるにあたっての注意点を説明するよ
寝るときはつけない
まずは、寝るときはつけないこと
サポーターはお腹周りを1周巻いて、体を締めることでサポートをしてくれるよ
ただ、締め付けが強いまま寝てしまうと、6時間から8時間という寝ている間が常にお腹周りの血流が悪くなっている状態になるので、逆に腰や腰から下の調子が悪くなることがあるんだ
寝ている間に、体の調子が変になるのは嫌だもんね
時々、サポーターを腹巻き(はらまき)代わりに使う人がいるが、これはやめた方がいい
ゆるく巻いたら、腹巻きのようにお腹を温めてくれないの?
メッシュのもの以外なら確かに作用はあるかもしれないけど、
おすすめはしない
腹巻は毛糸系(ニット系)の商品で十分に暖かくなるし、1,000円ほどで買えるから、断然腹巻きは腹巻きで買うのをお勧めするよ
サポーターは基本は活動中に使うこと
これ、鉄則ね!!
うん、わかった!!
定期的に巻き直す
次は、定期的に巻き直すことだね
動いている間に、サポーターは微妙にずれてきたり、締めている力が弱くなることがあるんだ
また、締めた当初は問題なかったけど、徐々に窮屈さを感じることもある。それを我慢して生活をするのはやめた方がいいです
ポイントは、
1、締めていることでお腹が苦しくて気持ち悪くないか?
2、足にかけて痺れや冷たい感じになっていないか?
このあたりを確認して、締める強さを調節してね
肌の上に直接はつけない
次は、肌の上に直接つけないことだよ
肌の上の場合、皮膚とサポーターが擦れ合うことがあるんだ
また、汗もかくこともあるから蒸れやすくなる
その結果、擦れ合う部分の皮膚が赤くなったり、傷が出来たり、汗による湿疹などが出来たりする
基本は、肌着の上につけることにしようね。
サポーターはあくまで予防や防止である
最後はサポーターは予防や防止のために使うということです
これは、逆手に考えると、
『サポーターをつけていたら治るというわけではない』と理解してほしい
けど、サポーターをしばらくつけて生活していたら痛みは取れたよ
これって治ったんじゃないの?
これは、痛みが取れただけなんだ
もっと詳しく言えば
「痛みが取れた = 治った」
ではないんだ
えっ?なんで?
色々と理由はあるんだけど、シンプルに同じ箇所がまた痛くなる可能性が高いからだよ
痛めた部分は他の部分と比べても負荷がかかりやすい。その結果、腰に痛みが出ることが多い
しかし、その負荷がかかっている部分の骨の歪みがあったり、筋肉の力が弱いままでいたら、痛みが取れていても、またその部分に負荷をかけることが多くなるので再発しやすいんだ
スポーツ選手は怪我をしたら、痛みが取れてからリハビリをしっかりと行う。けどこれはスポーツ選手だけでなく、僕たちのような一般人にも該当する
痛みが取れてからが勝負
しっかりとリハビリして再発しない体づくりをすることで、初めて良くなった・治ったと評価したほうがいいよ
なるほど
そして、最終的にはサポーターを卒業できるまで頑張っていこう
サポーターは親みたいな存在と思ってほしい。困ったときには応援してくれるが、普段は頼らず自立して生活する。そんな存在になれるように自分の体を管理してね
わかりやした
終わりに、、、、
今回は腰痛の時に使うサポーターについて説明してきたけど、
どうやったかな?
うん、サポーター選びの参考になったよ
だけど、素人が独断で買うもんじゃないこともよく理解できたよ
体のことだから、周りの意見も大事だけど、一番は信頼ある専門の業種の人に聞くことが大事だよ。
多少の値段がするものを提供されるかもしれないけど、腰痛が悪化して仕事や部活動などを休むとなると、サポーターの1回の支払い以上の費用がかかることが大半です。
『自分の健康への投資』だと考えてしっかりと自分にあったサポーターをつけて日々の生活を過ごしていこうね
そしたら今回はこの辺で
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