こんにちは、今回で産後の骨盤シリーズ最終章となります。
ここまでのシリーズをまだみていない方は下記のURLからクリックして是非とも読んでみてくださいね。
では、今回も始めていきましょう。
上記のメニューは一例です。一人一人に合わせて作成をしていきます。
自宅で行う骨盤矯正セルフケア 【後編】
骨盤矯正ですが、整骨院や整体院に通って行えるのは、基本的に1日に1回です。
なので、次回の通院までの間は自分で骨盤が開かないように予防をしないといけません。
歯の治療でも、自宅では念入りに歯磨きをして虫歯予防をするように、産後のケアも自宅で行うことで、骨盤の開きを改善させることができます。
よくある産後骨盤矯正のセルフケアの不満・課題点
「産後の骨盤矯正 セルフケア」と検索をすると、さまざまな人が動画や記事にしてセルフケアのやり方を教えてくれています。
ただ、これらを見ていてほとんどの記事に課題があります。
それは、
解剖学的なことを伝えているだけである。
つまり、産後の母親の立場になってこんなことできるのか?と疑問を持つようなトレーニングが多いと私は思います。
産後の母親は、授乳や沐浴(もくよく)、おむつ交換、寝かしつけと、妊娠中よりもやることが増えて、自分だけの時間を取るのが難しいものです。
里帰りなど、子供を見てくれる環境が整っていればいいのですが、それでも赤ちゃんを持つ母親は、気持ちも時間もいっぱいいっぱいなはずです。
セルフケアをすればいいのはわかるけど、、、
そこまでの余裕がない・・・
これが、赤ちゃんを持つ母親の声ではないでしょうか?
なので、今回私がお伝えするのは、
「ながらトレーニングです」
骨盤が閉じるために必要なのは、閉じるための筋力、
骨盤を閉じるために筋肉として代表的なのは【骨盤底筋群】です。この筋肉を強化することをセルフケアで行うことをお勧めします。
では、私がお伝えする『ながらトレーニング』は次の2つです。
1、授乳しながら、ドローイン
ドローインってなぁに?
美味しいの?
ドローインとは腹式呼吸をしながらお腹を凹ませた状態をキープするトレーニングです。
ドローインをする事で、骨盤周りの筋肉を閉めることが出来、お腹周りの筋肉にも効果が期待でき、腰痛予防やシェイプアップにも効果的だと言われます。
授乳中は、椅子に座っているか、座椅子などの床に座っているかどちらかだと思います。
そして、授乳中は、母親は動けません。この時にドローインをおこなって欲しいのです。
一般的なドローインは、寝た状態で行いますが、座った姿勢でも行うことが出来ます。
1、座ったまま、骨盤底筋群に力を入れる。
※ 骨盤底筋群は尿や便をを我慢する時に使う筋肉です。なので、トイレを我慢しているように骨盤に力を入れてください
2、鼻から息を吸い、口から長くお腹を凹ませるように息を吐く
1の骨盤底筋群に力を入れた状態でどれだけお腹を凹ませるように長く吐けるかがポイントです。
授乳中だけでOKです。
もし、授乳中赤ちゃんが重たくて姿勢が丸くなるのであれば、
授乳クッションなどを使って、なるべく姿勢が丸くならないようにしましょう。
授乳クッションについては下記のサイトを参考にどうぞ
https://dacco-web.com/product/nursingcushion
2、歯磨きしながら、爪先立ち
2つ目は歯磨きしながら爪先立ちです。
これは、毎日の歯磨きの姿勢を変えるだけのものです。
そこで、一つ付け加えたポイントとして、足を前後にした状態で背伸びをしてください。
そうすることで、お尻周りに意識がいき、お尻に力が入りやすくなります。
歯を磨いている間だけ、爪先立ちになり、お尻をしっかり閉めて、膝がしっかり伸びた姿勢で歯を磨くようにしてください。
ただし、最初は爪先立ちをして転倒することを防ぐためにも壁などに片手を支えた状態で行いましょう。慣れてきたら、徐々に支えなしで爪先立ちで歯磨きを行いましょう。
1、出産後すぐは控えてください。病院から退院された後、体調が万全な時に行うようにしてください。
2、毎日できなくてもいいので、実施した日にちを記録するようにしましょう。
3日坊主が10回続いたら、30回はやっています。
肉体的にも精神的にも負担が大きくなる産後の母親なので、
無理をしないように楽しみながらやってくださいね。
* お願い【注意】!!
産後骨盤のセルフケアはあくまでも産後の骨盤矯正を受けた方が歪みや骨盤の開きが戻りにくくするためにするトレーニングになり、上記のトレーニングをすることで、骨盤の歪みが完治するという保証はありません。必ず1度は、どの原因からくる骨盤の歪みなのかを骨盤矯正をする先生に相談の上で上記のセルフケアを実施してください
その他、産後に訪れる不調
また、産後には骨盤が歪むことで起こる症状以外にも、次のような不調が多くみられます。
腱鞘炎(ドゥケルバン病)
腱鞘炎(ドゥケルバン病)は赤ちゃんを抱っこすることが多くなることで、手首に炎症を起こし、親指側の手首部分が痛くなる症状です。
治療を受けることも大事ですが、普段から手首の炎症を冷やしてあげること、サポーターをつけることなどで予防をするようにしましょう。
寝不足
赤ちゃんは、睡眠のサイクルが早く、睡眠も赤ちゃんの基準になります。
6時間から8時間寝ることは難しくなります。
慣れれば問題ないかもしれませんが、寝てくれたと思って一息ついたら、もう起きてると言うことは赤ちゃんを育てたママさんあるあるでもあります。
1人で抱え込まず、周りにも協力してもらえる環境を作り、ママが疲れているのであれば、無理しないで休むようにしましょう。
情緒不安定
出産後はホルモンバランスが崩れることから、精神的に不安的になりやすいと言われます。
マタニティーブルーという言葉は耳にしたことがあるかもしれません。
マタニティーブルーも軽度の産後うつの一種で、産後3日以内に悲しい気持ちが溢れてきたりと気分が落ち込んでしまう症状ですが、2週間以内に治まってくると言われます。
しかし、おっぱいを飲んでくれない、夜寝てくれない、泣き声を聞くのが辛いと言う悩みを抱えて、ママ自身の体も痛みなどがあれば、精神的に安定するものではありません。ましてやママ1人がゆっくりできる時間がない。睡眠時間も十分に取れない状況なので、一過性だけでなく、産後うつを生じてしまうことも可能性も大いにあります。
産後うつは約10〜15%のママに発症すると言われています。
「わたし、、つらい!!」と誰かに言えるように、そして周りもいつも以上にママを大切にしてあげましょう。
最後に、、父親へメッセージ
今回は、産後の骨盤に関して気になることをまとめてみました。
記事を書いていく中で、妻が1人目を出産した時のことを思い出しながら書きました。
1人目なので不安と心配もあったのですが、男性は自分自身が赤ちゃんを産むわけではないので、どこかで温度差があった気がします。
妻が夜中に赤ちゃんが目が覚めて授乳をしている時に、自分は次の日の負担にならないようにゆっくり寝ることが出来た。
妻は赤ちゃんに影響が及ばないように、風邪薬を飲まず、栄養バランスを考えた食事をとって生活しているなかで、自分はジャンクフードを食べ、お酒も飲んでいた。
家事を手伝うことはしたが、妻の方法と異なったり、綺麗に出来てないことで、妻から注意を受けて、逆にイライラして妻に怒りをぶつけることもあった。
これらを振り返ると、わたし自身が出産した女性の気持ちや体調を深く考えていなかったのだと改めて思います。
なので、骨盤矯正が出来る治療院ではなく、産後のママさんを笑顔にさせる治療院にしたいと思っています。
産後の骨盤矯正は、産後のママさんを笑顔にさせる一つのツールだと私は考えています。
なので、あなたがパパさんなら次のことをやってあげてください
1、赤ちゃんはパパが面倒をみて、ママさんに1人または友人とゆっくりできる時間を作ってあげてください。
2、パパも仕事でしんどいかもしれませんが、ママさんはあなた以上にしんどいはずです。相手の気持ちと背景を汲み取ってあげる努力をしてみてくださいね
3、「いつもありがとう」と言う言葉をママにプレゼントしてください。無関心ほど辛いものはありません。子育てを頑張っているママに感謝の言葉を言ってあげてください。
以上になります。
また、たな骨グループでも産後のママさんのご来院をお待ちしております。施術中は当社スタッフがお子様のご対応いたします。その他気になる点がありましたら、いつでもお問合せください。
3回にわたり読んでいただきありがとうございました。
次回はどんなシリーズものを投稿するかはまだ未定です。引き続き、ブログやX(旧ツイッター)などで状況をお伝えしていきます。どうぞ今後ともよろしくお願いします。