こんにちは。たな骨グループ本院の鍼灸師の千葉です。
今回は円皮鍼(えんぴしん)と呼ばれる鍼についてご紹介させていただきます。
円皮鍼って何?
直径1cmほど絆創膏の様なシールの真ん中に、鍼の太さが0.2mm程度、長さが0.5mm程度の鍼がついているものです。
肌の強さや汗のかきかたなどで個人差はありますが、約3日間貼り続けることが可能です。
円皮鍼の効果は?
皮膚の直下には痛みを感じる受容器があり、そこを刺激することで血行を良くしたり痛みや筋緊張を緩和させる効果があります。
さらにツボに貼ることでそのツボの持つ効果を引き出すことができます。
しかし鍼自体がとても短い為、刺激はとても軽微で貼っていてもほとんど何も感じません。
鍼の効果は?
一般的に治療に使われる鍼の太さは髪の毛程度の細さである為、円皮鍼とそれほど大きな違いはありません。
しかし刺す深さがさまざまで、ツボへの刺激を目的とする場合は1〜3mm程度、腰やお尻の筋肉への刺激を目的とする場合は2〜3cm程度など、目的や刺激をする部位によって異なります。
基本的には痛みはほとんどありませんが、凝り固まった筋肉に鍼が刺さると独特の感覚を感じることがあります。
鍼を体に刺した状態でおよそ10分置くことで体質や血行の改善、痛みや筋緊張を和らげる効果があります。
円皮鍼と鍼はどちらがいいの?
円皮鍼のメリット
先程お伝えしたように円皮鍼は低刺激な為、痛みに敏感な方にもお試しいただきやすいです。
また、貼ったまま入浴など普段通りの生活ができますし、シールが肌色の為目立たず外出時も気にならないと思います。
鍼のメリット
手では触りづらい体の奥深くにある筋肉への刺激が可能です。
その場合円皮鍼に比べると強い刺激にはなりますが、その分一回の治療で効果を感じていただきやすいと思います。
鍼治療は人が本来持っている自然治癒力を高め、身体のバランスや機能の回復を目的とする治療法です。
当院では、西洋医学と東洋医学の両方の視点から患者様の状態を把握し、一人一人の体質や症状に合わせた治療を行います。
円皮鍼と鍼どっちが自分に合っているの?
この症状の時はどうすればいいの?
など、気になる悩みがある方はいつでもご相談ください。