照海についてまとめてみた

照海は足の少陰腎経の6番目のツボにあたります。これまでにも腎経ツボを何個か紹介してきましたが、この照海も臨床でよく使うツボになります。今回も照海の基本的なことをまとめてみましたので、どうぞ参考にしてくださいね

目次

照海(しょうかい)の位置と基本的な効果について

照海(しょうかい)は、腎経に属する重要な経穴(ツボ)で、東洋医学では特に腎の機能を補い、身体のバランスを整える効果があるとされています。

このツボは、内くるぶしの下側、くるぶしの中央から約1指幅下に位置し、軽く押すとややくぼみを感じる部分にあります。

また、照海には次のような症状に対して効果が期待されます

1. 不眠の改善

照海は特に不眠症に対して高い効果を持つツボとして知られています。東洋医学では、不眠は陰陽バランスの崩れや腎虚(腎のエネルギー不足)が原因とされることがあります。照海は陰のエネルギーを補う効果があり、過剰に働く陽のエネルギーを抑えてリラックスを促します。夜寝る前に照海をマッサージすることで、心身の緊張がほぐれ、自然な眠りにつながります。また、神門や失眠と組み合わせるとさらに効果的です。

失眠や神門のツボについては下の記事も合わせて読んでみてね

2. ホルモンバランスの調整

腎経は体内のホルモン分泌を司る腎と深く関わりがあり、照海を刺激することでホルモンバランスの調整に寄与します。特に女性にとって、月経不順や更年期障害の緩和に役立つとされています。また、腎経を活性化することで、生殖機能の向上や冷え症の改善にもつながります。

照海は、女性にとってありがたいツボだね

3. ストレスと精神的な疲労の緩和

現代社会におけるストレスや精神的な疲労は、心と体のエネルギー循環の滞りによって引き起こされることがあります。東洋医学では、腎は「精(生命エネルギー)」を蓄える臓器とされ、心身の安定に密接に関わると考えられています。照海を刺激することで腎経を活性化し、エネルギーの流れをスムーズにすることで、精神的な緊張を緩和します。特に長時間のデスクワークやストレスフルな環境での仕事をしている人にとって、照海の刺激は気持ちをリセットする手助けとなるでしょう。

4. 泌尿器系や喉の不調の改善

照海は腎と膀胱の経絡に属するため、泌尿器系の不調にも効果を発揮します。例えば、頻尿や排尿困難、膀胱の炎症などの症状に対しても、腎経を整えることでサポートが期待できます。また、照海は喉の乾燥感や違和感を改善する作用もあるとされ、慢性的な咽喉部のトラブルにも用いられることがあります。

慢性的な咽喉部のトラブル症状としては、
のどの違和感、乾燥感、咳(せき)、痰(たん)、声がかれるなどがあるよ

5. 足元から全身を温める冷え性対策

足は冷えやすい部位であり、全身の血流の滞りを引き起こしやすい箇所でもあります。照海を定期的に刺激することで、血液循環が促進され、足元が温まりやすくなります。これにより、全身の冷え性対策としても効果を発揮します。特に冬場や冷房による冷えが気になる場合、照海を押したり、温めたりすることで体温調整をサポートできます。

6. エネルギーバランスの調整

照海は腎経に属するため、体内のエネルギーバランスを整える役割を持っています。腎は生命エネルギーの源とされる臓器であり、腎が弱ると疲労感や無気力、免疫力の低下などが起こりやすくなります。照海を刺激することで腎のエネルギーが補われ、日常生活での活力が高まります。また、慢性的な疲労や老化予防にも寄与するとされています。

照海と一緒に押さえたほうが良いおすすめのツボ5選

では、次に照海と一緒に刺激をすると良いツボを紹介していきます。照海は全身のバランス調整に役立つツボですが、他のツボと組み合わせることで、効果をさらに高めることができます。以下に、照海と相性の良いツボを5つとその特徴を紹介します。


1. 三陰交(さんいんこう)

取穴部位: 内くるぶしの最上部から指4本分上の脛骨内側縁のくぼみ。
期待できる効果:
三陰交は肝経、脾経、腎経の交わるポイントで、ホルモンバランスの調整や血流改善に優れています。不眠、冷え性、月経不順など女性特有の悩みに効果的です。照海と組み合わせることで、腎を補いながら血液の流れを促進し、体全体のエネルギー循環をサポートします。


2. 神門(しんもん)

取穴部位: 手首の横じわ、小指側の腱の外側のくぼみ。
期待できる効果:
神門は心経の重要なツボで、心を落ち着かせる作用があります。精神的な緊張や不安を和らげ、不眠を改善する効果が期待されます。照海と一緒に押すことで、心と腎のエネルギーバランスを整え、リラックスしやすい環境を作ります。特にストレスが原因の不眠症状に効果的です。


3. 湧泉(ゆうせん)

取穴部位: 足裏の中央よりやや上、足の指を曲げたときにできるくぼみ。
期待できる効果:
湧泉は腎経の始点であり、腎のエネルギーを直接補う作用があります。照海と湧泉を同時に刺激することで、腎経の働きが大幅に強化され、冷え性や疲労感、不眠の改善に役立ちます。全身のエネルギー循環を底上げしたい場合に最適な組み合わせです。


4. 足三里(あしさんり)

取穴部位: 膝のお皿の下、脛骨の外側のくぼみから指4本分下。
期待できる効果:
足三里は胃経に属し、消化機能を高め、全身の疲労回復に優れたツボです。照海と足三里を併用すると、腎経と胃経が連携し、消化器系の健康を保ちながら全身のエネルギー循環を促進します。特に疲れやすさを感じる方におすすめです。


5. 内関(ないかん)

取穴部位: 手首の横じわから指3本分上、腕の内側の腱の間。
期待できる効果:
内関は心包経のツボで、心を穏やかにし、ストレスや胸部の不快感を軽減する効果があります。照海と内関を組み合わせることで、腎経と心包経のバランスが整い、心身のリラックス効果が高まります。特に精神的な不安や動悸、不眠を伴うストレスに有効です。

これらのツボも一緒にマッサージしたり、温めたりして体質を整えてみようね

最後に、、、

ツボは気持ちいいと思うレベルで、指圧などの刺激を行うことが良いとされますが、おすすめはやはり、足湯と円皮鍼です。

特に、自律神経のバランスと冷え性に関するツボは足首から足の先端までに数多く存在します。

これらを全体的に刺激を与えることで、体全体の基礎代謝があがり、体も元気になっていきます。一日歩いた足や立ちっぱなしだった足を、夜にしっかり手入れしてあげることが、もしかすると一番体の健康法になるのかもしれませんね。

これからもツボを復習して、皆さんのセルフケアに役に立つように作っていきますので、どうぞ今後も記事を読んでくださいね。

では、また他の記事でお会いしましょう

【お知らせ】ー不眠でお悩みの方へー

わくわく整骨院(大阪府富田林市)にて、睡眠改善プログラムを実施しております。

睡眠薬のような副作用もなく、過度な運動もしない、
わくわく整骨院オリジナルの睡眠を改善する施術を受けてみませんか?

詳しくは下記のバナーをタップ(クリック)してね

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次