手三里(てさんり)は合谷(ごうこく)と並んで非常に有名なツボです。
手三里は手や腕の痛み、消化器系の不調、免疫力の向上などに効果があるとされています。
今回は、より皆さんに手三里について知ってもらうようにまとめてみました。一般の人もはじめ、鍼灸師の方の復習にも読んでもらえたら嬉しいです。
それでは始めていきましょう
手三里(てさんり)とは、、、、
手三里は手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)と呼ばれる経絡の中にあるツボ(経穴)であり、主に消化器系に関与していると言われます。
なお、ここで言う「三里」という名前は肘から3寸(約9センチ)の距離に位置することから名付けられたと言われます
手三里の位置
手三里の位置は、肘を曲げて、前腕の外側、肘関節の外側上顆から指3本分下の外側に位置します。
この時、親指を立て、親指の付け根を前腕の外側に当てていくと、やや盛り上がっている部分に当たります。この部分が手三里です
手三里の効果
では手三里にはどのような効果があるのでしょうか?
代表的なものを上げていきます
◯ 消化器系の不調
・胃もたれ
・下痢
・便秘
・消化不良
・膨満感
◯ 免疫力の向上
・風邪予防
・感染症の予防
◯ 自律神経の調整
精神的なイライラに対してリラックス効果がみられる。不眠の改善も期待できる
◯ 鎮痛・緊張の緩和
・ 肩こり
・ 腕の疲れやだるさ
手三里の刺激方法
ツボ刺激で代表なのは、指圧・お灸・鍼(はり)になります
指圧
親指の腹を使って手三里をゆっくりと押し込みます。痛気持ちいいと感じる程度の強さで、塩を描くように、押しながら回すようにして刺激をします
刺激の与え方は、3秒から5秒かけてゆっくりと刺激を与えていきます。この刺激方法で最低でも約3分はリラックスしながら指圧をしてください。
また、手三里の指圧は左右とも行いましょう
人の身体には、361種のツボがあると言われます。そして、そのツボを刺激することで、体の不調が和らぐことを歴史の中で証明されてきました
しかし、押さえても何も変わらない人がおられます。このような方には特徴があります
それは、刺激する時間が短いか、刺激する回数(習慣)がないかのどちらかです。
ツボを押すなら、最低でも3分間は同じツボを刺激しましょう。何回か押さえているなかで、体がリラックスしてきていると感じるときが来ます。ただただ強い刺激を与えたら効果があるわけではないので、そこを間違えないようにしましょう
お灸
火を使わないお灸も販売されており、自宅でお灸をするのも簡単になっております。
手三里に直接お灸をすえて、血行改善を行いましょう
鍼(はり)
最後に鍼(はり)です。鍼は鍼灸師の資格を持っている人に施術をしてもらうことが一番です。鍼を刺入する長さや太さによって刺激量が調整され、あなたの体調改善に期待を持たせてくれます
終わりに、、、
生き物には『自然治癒力』が備わっています。人間もその一人です。
ツボを知ることで、自然治癒力を高めてくれる。ツボの存在はありがたいものです。
食事睡眠といっしょに1日1回、気になる場所のツボを押さえてあげることで、昨日よりも元気になれるでしょう。
習慣化にして、ツボマスターを目指してみましょう!!
では、また次回の投稿で