太谿(たいけい)は足の少陰腎経の中にあります。東洋医学では腎の働きとして、全身の水分バランスや生命力を司る重要な臓器だと言われます。また、膝から下に数多く腎経のツボが存在することから、末端の血流との関係性も高いともいわれます。
では、改めて太谿の位置・効果などを中心に見ていきましょう。
太谿(たいけい)の位置
太谿(たいけい)は、足首の内側にあり、内果(内くるぶし)とアキレス腱の間のくぼみに位置します。

- 指で触れると少し窪んだ感覚があります。
- 内果とアキレス腱の間をやさしく押し込むと見つけやすいです。
- 人によっては、脈をうつ感触を感じられることがあります
太谿(たいけい)の効能
太谿(たいけい)は、特に腎の働きを整えるツボとされています。以下のような効果が期待されています
腎機能の強化
腎は「生命の根本」と言われ、全身のエネルギーや水分代謝を司ると考えられます。なので腎機能が弱ると、疲労感や活力の低下が見られます。
太谿(たいけい)を刺激することで、これらの症状を緩和し、元気な状態に導いてくれます
冷え性やむくみの改善
2つ目は冷え性やむくみの改善です。腎の機能が低下すると、水分代謝が乱れ、末端の血液循環に影響を及ぼし、冷え性やむくみに引き起こします。
太谿を刺激することで水分代謝が整い、冷え性やむくみの改善に期待ができます。
むくみに対して効果が期待できるツボは数多くあります。ここでは、むくみ解消に期待できるツボを紹介していきます。
◯三陰交(さんいんこう):足のうちくるぶしから指4本分上

◯足三里(あしさんり):膝の下、スネの外側に位置する
◯湧泉(ゆうせん):足裏の中央に位置し、腎経の経絡に属するツボ

◯豊隆(ほうりゅう):膝の下、すねの外側に位置する
◯関元(かんげん):おへその下に位置し、内臓の機能を高める
腰痛や膝の痛みの軽減
腎経は腰や膝とも関連が深いため、太谿を刺激することで、こららの痛みを和らげます
膝の痛みに対して効果が期待できるツボは数多くあります。ここでは、膝痛緩和に期待できるツボを紹介していきます。
◯足三里(あしさんり):膝の下、スネの外側に位置する
◯意中(いちゅう):膝の裏側、膝窩と呼ばれるくぼみで膀胱経に属するツボ
◯内膝眼、外膝眼(ないしつがん、がいしつがん):膝のお皿の下にある内側・外側のくぼみ
◯梁丘(りょうきゅう):膝の上、やや外側にある
◯血海(けっかい):膝のお皿の上、親指2本から3本分上にある
精神的な安定
腎の不調は精神的な不安定や不眠などに関連すると言われます。太谿を刺激することでリラックス効果が現れ、精神的な不安定の改善を期待できます
不眠症に対して効果が期待できるツボは数多くあります。ここでは、不眠症改善に期待できるツボを紹介していきます。
◯失眠(しつみん):足裏にある
◯湧泉(ゆうせん):足裏にある
◯神門(しんもん):手首の小指側にあるツボです
※上記3つのツボについては下記のブログも一緒に読んでみてね



また、わくわく整骨院においては、不眠改善プログラムを用意しております
詳しくは下記のこちらも読んでみてください

太谿の使い方
太谿を効果的に活用するための具体的な方法をいくつか紹介します。
a. 指圧
- 親指を使って、太谿をやさしく押します。
- 痛気持ちいい程度の圧をかけながら、5〜10秒押し、ゆっくり離します。
- これを3〜5回繰り返します。
b. お灸
- 太谿にお灸を据えることで、温めながら刺激することができます。
- 特に冷え性の改善やリラックス効果が高いとされています。
c. 足浴
- 足湯を使って足首周りを温めるだけでも太谿への刺激となります。
- お湯に生姜やハーブを加えることで、さらに効果を高めることができます。
太谿を活用する際の注意点
- 刺激する際に強く押しすぎないようにしましょう。痛みを感じる場合は力を弱めてください。
- 持病がある方や妊娠中の方は、専門家に相談してから施術することをおすすめします。
- 冷え性改善などの場合は、継続的に刺激を行うことが効果を高めます。
終わりに、、、
太谿のツボは、腎の働きを整え、全身の健康を支える重要なポイントです。冷え性や疲労、不眠など、日常生活でよく見られる不調に対して簡単にアプローチできるため、自宅でのセルフケアにも適しています。日々のケアに太谿を取り入れて、より健康的な生活を目指してみてはいかがでしょうか?
たな骨グループには、数多くの鍼灸師が勤務しており、日々鍼灸の勉強を行っております。
一人ひとりにあったツボを選択して、あなたにあった施術を行っていきます。
何か気になったことがありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいね