人の身体には361種のツボがあると言われます。その中でも合谷(ごうこく)は私達鍼灸師だけが知っているツボではなく、体のことについて多少学んだ経験がある方は1度は聞いたことがあるメジャーなツボだです。
しかし、合谷の場所が今ひとつ曖昧であるとか、合谷は何に効果があるかを明確に理解している人は少なく、「何かしらで体が楽になるツボ」という認識の方が多いことでしょう。
今回は合谷についてまとめましたので、最後までお付き合いください
合谷(ごうこく)の場所
合谷は、手の甲に位置する特別なツボで、親指と人差し指の骨が交わる部分にあります。
この位置は、手を開いたときに見える谷間のような凹みです。
初心者でも簡単に見つけることができます
合谷に期待できる効果
合谷のツボの効果は下記のとおりです。
- 肩こり
- 腱鞘炎
- 腰痛
- 頭痛(筋緊張性頭痛、片頭痛)
- 美容効果
- 消化器系の改善(胃もたれや便秘など)
- 鼻詰まり
- 花粉症
- 疲労回復
- リラックス効果
他にもあるかもしれませんが、これらの不調を感じているときに、合谷のツボを押すと痛みとして体が反応してくれることが多いです。
合谷の押し方
基本はどの方向に押さえてもOKです。ただ一般的に言われるのは、人差し指の根本の方に向けて押すとよく刺激が入っているよう感じます。
また、直接お灸や円皮鍼、エレキバンなどの磁気が入ったシールを貼るのも期待できます
鍼灸院に通うことができるのであれば、油性マジックなどで印をつけもらったり、直接円皮鍼などをつけるのもおすすめです。
*円皮鍼についてはこちらの記事も読んでみてください
合谷の押す回数は?
質問でも多くあるのですが、では合谷はどれくらいの量をどれだけ押せばいいのでしょうか?
この解答は、「適度に押す」です。つまり、何回押すとか、決まった時間に押すといったものではないのです。
逆を言うと、ルールがないのです。なので、いろんな先生がいろんな理由で回数や時間を決めて伝えている事が多いのですが、実際は適度に押さえて、体が楽に感じたり、痛みが楽になれば押すのを完了してもらったらいいのです。
子どもが泣いている時、背中を軽く叩いたり、頭を撫でてあげる行為と一緒です。
適度に触ってあげて、適度に落ち着いたら終了する感じで合谷を刺激してあげてください
今回あった質問
- 即効性はありますか?
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これは結論だけ言うと、人それぞれで違います。例えば、頭痛を一つ取ってみても、何年も苦しんでいる方の頭痛と社会人になって職場環境が変わったことによって頭痛が出だした人と比べたら、慢性の度合いが異なります。
1回やって効果がなかったからあっていないというよりかは、気長にツボ刺激を行うことをおすすめします
- 刺激は強いほうがいいのですか?
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必ずしも強い刺激がいいとも言えません。押さえている時、または押さえてたあとにリラックス出来る程度の刺激を与えるようにしましょう。
また刺激が強すぎると腫れ上がる場合もありますので気を付けて合谷に刺激を与えていきましょう
- たな骨でおすすめのツボを刺激する方法は何ですか?
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断然、円皮鍼をおすすめします。24時間貼ることが出来、持続刺激をしてくれるので、パソコンやこまめな作業をしているときでも、ツボ刺激を勝手にしてくれるので円皮鍼をおすすめします
終わりに、、、
今回は合谷についてまとめてみましたが、人間にはたくさんのツボがあります。これからもたくさんツボを紹介していきますので、どうぞこれからも読んでみてください