三叉神経痛|整骨院勉強会にて

「顔面が痛い」、、、

あなたはこのような症状で困ったことはないでしょうか?

顔を打撲した記憶がないのに顔がピリピリしたり、顔が痛むのはなぜでしょうか?

この症状。もしかしたら三叉神経痛(顔面神経痛)かもしれません

今回は院内勉強で行った、三叉神経痛についてまとめたものを投稿いたします

鍼灸師・柔道整復師の立場として出来ること、一般的なことをまとめております・何かしらの参考にしていただけいたら幸いです

目次

三叉神経とは?

三叉神経(さんさしんけい、Trigeminal nerve)は、脳神経の第五脳神経であり、主に顔面や口腔の感覚を司る重要な神経です。

三叉神経の構造

三叉神経は脳幹の中枢部から始まり、三叉神経節と呼ばれる感覚神経節を通過して顔面に分布します。

三叉神経は大きく分けて三つの枝に分かれます
1、眼窩神経:眼の周りや額を感覚を担当する
2、上顎神経:上顎の感覚を担当する
3、下顎神経:下顎の感覚を担当する

*上顎とは口から上の顎の部分、下顎とは、口から舌の顎の部分を指します

三叉神経の働き

三叉神経の機能(働き)は大きく分けて、顔面の感覚(触覚、温痛覚)と食べ物を噛む動作(咀嚼)に関与します。

その他に、舌の奥の知覚にも関係されるとも言われますが、今回は割愛します

三叉神経痛の症状

三叉神経痛の症状・特徴は次のように通りです

  • 40代から50代の女性に多い
  • 数秒の激痛が顔面に見られる
  • 痛みの特徴はナイフで刺されたほど強いと言われる
  • 特別な動作で痛みが出るわけではなく、食事や洗顔、歯磨きなどの日常の動作の中で不意に痛みが現れる
  • 鎮痛薬が効かない
  • 顔面の片側のみに出現する(両側には起こるのはまれ)

三叉神経痛の原因

三叉神経痛の原因。キーワードは「圧迫」です。三叉神経自身が圧迫を受けることによるストレスにより電気が走るように痛みが伴うのです

  • 上小脳動脈による圧迫
  • その他の血管が硬くなることにより生じる圧迫
  • 三叉神経の近くに腫瘍が出来、それが圧迫する
  • その他、多発性硬化症など

これらが主な原因と言われます

三叉神経痛の治療法

三叉神経痛の治療は、病院で治療を受けるようにしてください。残念ながら鍼灸院や整骨院では、三叉神経痛と診断することが出来ません。病院にて画像診断や症状を伝えることにより三叉神経痛と判断されます。

なので、三叉神経痛初期は病院で言われたことを行うようにしましょう

鍼灸院・整骨院の先生が出来ること

では、鍼灸師や柔道整復師の先生は三叉神経痛の患者さんに対して何が出来るのでしょうか?

結論を言うと、この2つだと考えます

1、三叉神経痛の疑いを見つける

2、体質の改善

三叉神経痛の疑いを見つける

普段通院されている患者さんや、患者さんの家族・友人の相談として、顔が痛くなることがあると言う感じで質問されることがあります。

三叉神経痛の特徴を知っていなければ、闇雲な施術をおこなってしまい、トラブルを引き起こすことがあります。

特に、痛みの原因は全て背骨のずれから来ているものと言うような説明がされていると危険な治療院だと思います。

治療院の先生は、問診・検査をしっかり行い、おかしいと思ったらすぐに紹介できる体制を整えておきましょう

体質の改善

三叉神経痛は明確な原因は決まっていないと言われます

そうなると、日常生活の中で体に負担をかけているものかが何かを知っておくこと。そして、負担になっているものに対して対応をすることが大事です。

  • 十分な睡眠
  • 軽度な運動
  • バランスの取れた食事
  • イライラしたり不安を溜め込まない
  • 基礎体温を上げ、体を冷やさない

全て、大切なことですよね。あなたが出来ていないものは何ですか?

鍼灸院や整骨院ではこれらを改善するようなプログラムを行うようにしていきます。

  • 不眠などの睡眠障害があるなら睡眠を促す施術を行います
  • 運動が出来ていないなら運動療法や電療などで筋肉を刺激していきます
  • 食生活が乱れていたら、東洋医学的に食生活を指導します
  • 自律神経が乱れているなら、それにあったプログラムを提供します
  • 基礎体温を上げるためのプログラムを行います

こんな感じで、病院の治療効果を促進させるように施術をおこなっていきます

風邪ひいた時に、風邪薬を飲むだけで対応するか?風邪薬以外に経口補水液やビタミン剤なども追加して早期回復を早めるか?の違いです。

上記の場合、病院で出してもらえるのは薬のみです。経口補水液やビタミン剤などは自分達で購入しますよね。私たちはこの経口補水液やビタミン剤の役割になればいいのです。

有効に鍼灸院や整骨院を使ってもらうようにしましょう

今回あった質問

顔面ではなく後頭部で起こる場合は三叉神経痛ではないの?

後頭部で起こる場合、代表的なものは後頭下神経痛、くも膜下出血などがあります。特にクモ膜下出血の場合は激痛が走り、意識不明になることがあるので、救急車をすぐに呼びましょう

顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)とは違うの?

三叉神経痛と顔面神経麻痺は全く違うものになります

顔面神経麻痺の場合、病名通り「麻痺(まひ)」が生じてます。また、三叉神経痛は三叉神経(5番目の脳神経)が関与してましたが、顔面神経麻痺は顔面神経(7番目の脳神経)が関与します

神経痛 → ピリピリ痛む

麻痺 → 動かない

このように違いを覚えておいてください

顔の両面がピリピリする場合は三叉神経痛ではないのですか?

両側の三叉神経痛がないわけではありませんが、極めて稀だと言われます。両側の場合

・ストレスによる痺れ

・皮膚炎

・ウイルス性のもの

などが考えますが、必ず病院での診断を受けるようにしましょう

病院は何科を紹介すればいいの?

一般的には外科や内科です。かかりつけのお医者さんや、近くの診療所に行く前に電話で事前に症状が適応するのかを確認するようにしましょう。

「顔がピリピリして痛いのですが、見てもらうことはできますか?」という感じで通院する前に相談するようにしましょう

まとめ

最後に今回参考にさせていただきました資料をまとめます

  • 香川県立中央病院HP
  • かわしも治療院HP
  • 脳神経外科医 福島考徳HP
  • MSDマニュアル家族版 HP
  • 国立循環器病研究センサーHP
  • 新武雄病院HP
  • 塩谷ペインクリニックHP
  • 三井記念病院HP
  • 大阪市立総合医療センターHP
  • Medical Note HP
  • 薬と健康の情報局

*HPはホームページを指します。さまざまな病院の先生が丁寧に作成されて勉強になりました。この場を借りてお礼を申し上げます

今回の件で、何かありましたら「お問合せフォーム」より声をかけてください

以上になります

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